歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
「おはようございます!!担当の成瀬です。今日は、宜しくお願いいたします。」
笑顔を振りまく編集者の女。
まだ若い。20前後だろう。
「…ぉはようございます。」
俺は、成瀬さんと反対側の席に向かい合うようにして座った。
ほんのりと赤くなる成瀬さん。
「ー…」
「ー…まだ?」
言葉を発しない成瀬さんに俺は迷惑そうに言った。
「ぁっ…すっ…すみません。し…質問し…しますね!!」