歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
side、愛



いつの間にか夏から秋に季節は変わっていた。
Yシャツ一枚だと肌寒い季節だ。

でも、
久しぶりに今日は歌いに行ける…♪



「へ…っくしゅん!!」

「愛、風邪でもひいた~ぁ?」

「ううん。」



誰か私の事噂でもしてんのかな…。



「…にしても、今日の英語の担当ほん…っとキモかったっ!!私ばっかり指すな的な!」


美紀は、私の半歩前をずかずかと歩いている。


「あのオヤジ、美紀の事チラチラみてたよ。気でもあるんじゃねー?独身だし…。」


ぼそっと呟いた言葉。
美紀は、ぶんぶんと首を横に振っている。


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