歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
俺と愛の話しを運転席で聞きながら何も言わなかったマネージャーが口を開いた。
「車の中でする話しじゃないし、場所変えよっか。」
「あぁ。いつもの喫茶店でお願い。」
「りょーかい。」
片手をあげ、俺に合図する。その時、Tシャツのすそがひっぱられた。
「…愛?」
「わ…私が、桜井優とコンビを組むってこと?」
「簡単に言えばそーなる。」
「私、無理だよ。」
愛は心配そうに顔を背けた。
そのまま車わ校門を後にして、マネージャーの友人が経営する喫茶店へと向かった。