歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』
「嫌だったら、強制はしないわ。でも、あなたの声をここで終わらせるのはもったいない。」
マネージャーの視線が私と絡み合った。真剣だった。
「私でいいんですか?」
「愛以外に誰も変わりはできない。」
「わかりました。やってみます!」
「愛ありがとう!!」
「これから忙しくなるわよー♪」
目の前で2人とも本当に嬉しそうに笑ってくれた。だから、私も満面の笑みで返す。
(『愛、俺が居なくても歌うのをやめないで。』)
…同時に、小さい頃の記憶がリピートされた。