親愛なる君が人魚であるはずがない

「姫はどこから来たのですか?」

ユーリ、もといカレンはこの城では姫と呼ばれています。


城のみんなは王子が拾ってきたどこの誰かも分からない女の子を不審がりましたが王子が説得しました。


姫もごもっともだと思いましたが、物語のために大人しく俯いていました。


姫は、何をするでもなく王子の話に耳を傾け本を読んで日々を過ごしています。


最近は警戒心も薄れたのか、侍女や召使が話しかけてくれるようになりました。

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