臨死体験
『よし、行こう』。たかしは川を渡ろうと足を水につける。すると、誰かに ぐいと腕を掴まれた。 『誰だろう?』見ると、白髪の老婆が焦点の定まらない目をかっと見開き、『行ってはだめだ、行くな。』と言ってくる。 老婆に構わず川を渡ろうとするが、その都度老婆はたかしの腕を掴み 『まだ行くな』と繰り返し言うのだ。 そのうち川の向こう側にいた人は何処かに消えてしまった。
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