彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜
篠原グループ御曹司。
あれから、また腕を引っ張られて連れてこられた場所。
そこは、紛れもなく社長室だった。
もちろん、社長と話すとさっきこの男の人が秘書さんらしき人に言っていたけど。
どうして私がここに連れてこられたのかは、 さーっぱりわからないままだ。
しばらく待つと、社長室のドアがあいた。
そして、見覚えのある人がやって来て私の方を見ると少し驚いていた。
「君は確か…篠原グループ支社で働く...」
「はい、いつも父がお世話になってます。二ノ宮 賢治(にのみや けんじ)の娘の夏弥です!」
「そうかそうか、久しぶりだなぁ!
君の父はいい仕事をしてくれるよ」
パパのことを褒めてくれてるなんて、すごく自慢だ!
こう見えて私は、パパっ子なのだ。
「ありがとうございます」
なんて他愛もない会話をしていると、さっきまで黙っていたイケメン美男性(夏弥命名)が口を開いた。
「親父、知ってんのか?こいつ」
え?今、親父って言った?
ってことは…まぎれもなく、社長の息子?
篠原グループの御曹司…?嘘でしょ?