彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜





「しかも夏弥は高校生だし、昔の俺には考えられなかった。

陽菜と付き合っているときだって、好きってよくわからないまま付き合ってて
仕事優先にしてたら、お前と浮気してたし

それでも俺は何も思わなくて、ただ陽菜を嫌いになってお前を責めたよな。

そんな俺が、今は仕事よりも夏弥優先になっていて好きすぎて困ってるんだ。

こいつ、俺のこと振り回してくるから理性保つのもやっとだよ」





なんて、ちょっと寂しそうにしながら話し続ける戒。





私はそれを、黙って見守ることしかできない。





「智樹、あのときは悪かった。

俺はお前を責めすぎた。
今日、春樹が夏弥に接触してきたよ。

あいつ、きっとお前の敵を取りに来たって思って焦った。

そしたら、やっぱり夏弥に俺の過去知りたくないかって聞いたらしい。

自業自得なのはわかっている、でも……夏弥だけは譲れない。

智樹、許してくれ。

俺の罪は消されないし忘れもしない。
でも、もう前に進んでもいいよな?」





戒……





すごく辛そうで悲しそうな戒の背中に抱きついた。





ものすごく、抱きしめたくなったから。





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