彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜
「戒、ゆっくりでいいから」
「あぁ、ありがとう」
戒は深呼吸をして、また話し始めた。
「陽菜のこと頼むって、俺には陽菜を幸せにしてやることはできない。
もちろん、お前の幸せも大事だから陽菜より好きな女ができたならそっちを行け。
そしてその好きな人を必ず幸せにしてあげろ。
でも、好きな人ができない限りは陽菜の傍にいるか誰とも結婚をするな。
って言いたいけど、無理だー!!
戒、俺はお前と親友になれてよかった。
陽菜と浮気ではあったけど、付き合えてよかった。
この人生に悔いはない!!!
じゃあな。
と言って、戒は自ら車の行き交う交差点に歩いて行った。
そして、俺の傍で息を引き取ったんだ」
そ、そんな……
もし、戒に当てつけたかったとしたらそんなこと……
でも、何か違う気がする。
なんか、こう……もっと、戒も知らないことがある気がするんだ。
だって、陽菜さんが前に言ってたこと
寂しくなって振ったんだってことは
未練なんて……少しでも、智樹さんを好きになろうとしてたのではないか……
そう思ったんだ。