彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜
婚約と同棲。
あれから、私は戒さんと一緒に実家に向かった。
夜遅くに急だと言うのに、パパたちは社長の息子と聞くと慌てて中に入れてくれた。
パパもママも緊張してるせいか、いつもと違って慌ただしく落ち着きもない。
私たちが結婚すると言ったら、パパは驚きすぎて口をパクパク開いたままだったし
ママなんて、ビックリしすぎて倒れちゃった。
しかし、話しはスムーズに行き...気づいたら婚約者として話しはまとまっていた。
そして、今私は何故かこの男の家にいた。
「おい、今日からお前はここで暮らしてもらう。
生活費とかすべて俺が出すから気にするな。
欲しいものは言えば買ってやるし
あとでカードも渡しておく。
ただ、お前は俺があの会社を自分のものにするための道具と一緒だ。
言いたいこと、わかるよな?」
「逆らうな、ってことですか」
「それもあるが、プライベート俺が何しようがいちいち干渉してくんな。わかったな」
「……はい」
ほんとにこの人は、私のことを道具としてしか見ていない。
人として終わってる、この人。
「あ、これ鍵。
家から出るときは、ぜってぇ戸締りしっかりしろよ、いいな?
じゃ、俺は寝るから」
そう言って彼は、寝室へ消えて行った。
のは、いいんだけど。
私、どこで寝ればいいの?