彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜
私がアタフタしていると、戒がなんか怖い顔をしてこっちに向かってきた。
え……こないでよ……。
「夏弥、なんかあの人こっち向かってきてない?」
うん、多分向かってきてるよ、めぐちゃん……。
「そうだね……」
戒は私の前に来ると、すごい目つきで睨んできた。
めぐちゃんは、わけがわからずポカーンとしている。
まぁ、そーなるよね?
「おい」
ひぃぃぃぃぃ!!!
なんか、すごーーーーく怒ってるよ、戒。
「…………」
あまりにも怖かったし昨日のこともあり、なかなか返事ができない。
っていうか、わざわざ話しかけてこなくてもいいのになー。
「おいって言ってんだろ、聞いてんのか夏弥」
「……うん」
戒が『夏弥』と呼んだことで、めぐちゃんが「え?」と驚いてる様子。
でもめぐちゃんはすぐに何かを察したらしく、大人しく私たちを見つめていた。
めぐちゃん、鋭いから気づいたかな?
戒が婚約者だってことを。
「なんで夏弥がここにいるんだよ」
「えっと……友達と買い物してて……」
そう言うと戒は、私の横においてある荷物を見てからため息をついた。
え?ため息?