彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜
「ったく、また風邪ひいたらどうすんだよ。
昨日も雑魚寝してるっつーのに。
置き手紙に書いてあっただろうが」
確かに書いたあったけど、そんなの戒に関係ないじゃん!!!
そう思った私は、つい反抗して
「別に風邪ひこうと、戒には関係ないじゃん」
そう言ってしまった。
「関係大ありなんだよ。
お前がまた倒れたら、誰が看病すると思ってんだよ」
あ、そういうことですか。
そうだよね、前に面倒事起こすなって言ってたもんね。
「そうだね、面倒事になるかもしれないもんね。
大丈夫、もう倒れたりなんかしないから。
ほら、あの女の人のとこ戻りなよ」
ほんとは、戻ってほしくないけど
でも今は、戒と話したくない。
「……はぁ、わかってねぇな。
えっと、夏弥の友達だよね?」
「え、あ、はい!」
戒は何故かわからないけど、めぐちゃんに話しかけていた。
めぐちゃんも、何がなんなのかわからず驚いてる様子。
「悪いけど、夏弥は帰らせてもらってもいいかな?
昨日こいつ、雑魚寝して風邪引いたら困るから」
「あ、はい。
夏弥の心配していただき、ありがとうございます」
めぐちゃん……心配なんてしてないよ、戒は……
「ありがとう。
夏弥、帰るぞ」
そう言って戒は、私が買った買い物袋を持ち私の腕を引っ張って店を後にした。
会計は、私の分とめぐちゃんの分、そしてあの女の人の分と自分の分……全員の会計を済ませたのは言うまでもなく。
私は、わけがわからないままイライラしながらも戒に着いて行った。