彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜





「私が倒れたら、戒に色々迷惑かけるでしょ」


「別に、そんなこと思わねぇよ」





戒はため息ついたあと、素っ気なくそう言った。



嘘つき、さっき誰が看病すると思ってんだって言ったくせに。





「だって……さっき……」


「さっき?あー……

看病するのは俺だ。

でも、仕事のときはしてやれねぇ。

じゃあ、誰が看病すんだ?お前の。

だから安静にしろって言ったんだよ」



えっ……戒……


もしかして私、勘違いしてたってこと?





「もしかして……私の勘違い?」


「……だな」





戒……!!!



やっぱり私、戒のこと好きなんだ。





戒は私のことなんて、道具と同じように思ってるんだろうけど……



最初は冷たい人だって思ってたけど……


でもね?私は知ってるよ?



戒は本当はとっても優しい人なんだって!





「おい、なんで泣くんだよ……」



気づいたら私は泣いてたらしく、戒が珍しくアタフタしていた。





「……シクッ……ウゥ……ごめん、なんでもない」



「ったく、世話がやける。

泣かなくていい、わかればいいんだ」





そう言って戒は私を優しく抱きしめてくれた。



しばらく戒の腕の中で泣き続け、気づけば私は眠りに落ちていた。





< 68 / 137 >

この作品をシェア

pagetop