彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜
「私が倒れたら、戒に色々迷惑かけるでしょ」
「別に、そんなこと思わねぇよ」
戒はため息ついたあと、素っ気なくそう言った。
嘘つき、さっき誰が看病すると思ってんだって言ったくせに。
「だって……さっき……」
「さっき?あー……
看病するのは俺だ。
でも、仕事のときはしてやれねぇ。
じゃあ、誰が看病すんだ?お前の。
だから安静にしろって言ったんだよ」
えっ……戒……
もしかして私、勘違いしてたってこと?
「もしかして……私の勘違い?」
「……だな」
戒……!!!
やっぱり私、戒のこと好きなんだ。
戒は私のことなんて、道具と同じように思ってるんだろうけど……
最初は冷たい人だって思ってたけど……
でもね?私は知ってるよ?
戒は本当はとっても優しい人なんだって!
「おい、なんで泣くんだよ……」
気づいたら私は泣いてたらしく、戒が珍しくアタフタしていた。
「……シクッ……ウゥ……ごめん、なんでもない」
「ったく、世話がやける。
泣かなくていい、わかればいいんだ」
そう言って戒は私を優しく抱きしめてくれた。
しばらく戒の腕の中で泣き続け、気づけば私は眠りに落ちていた。