彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜
陽菜と呼ばれた女の人は、泣き始めてしまった。
そりゃ、好きな人に裏切られちゃったら、ね。
私でも、きっと耐えられなくて泣いちゃうよ。
「ってことだから、陽菜。
悪いが、金輪際キスとか俺に付きまとうのはよしてくれ。
夏弥を傷つけたくない」
いや、どっちかというと
あなたは、陽菜さんを傷つけちゃいけないのでは……
「……なによ、その女のどこがいいのよ!
顔だって可愛くないし、育ちだって悪そうじゃない!!
どうせヤらせてもくれないんでしょ?
見るからに処女ですって感じの子だし。
私なら、戒を満足させてあげれるんだよ?」
なんて、とんでもないことを言う陽菜さん。
私、どうしたらいいのかわからない。
でも、これだけは言える。
「私……戒を我慢させてると思います。
いつも迷惑ばかりかけてるし、心配もたくさんかけちゃったし。
さっきもついカッとなって婚約破棄とまで言いました。
でも、戒が私を求めてくれるなら
私は全力で受け止める覚悟はあります!
たとえ、どんな性癖があったとしても。
それに、戒は見た目や育ちで人を比べたりする人なんかじゃないです!!」
……って、私なんてこと言ってるの?
性癖とか、なに言ってるのよ……。