彼氏様は俺様彼氏♡〜永遠のlove〜
しばらく無言だったのに、いきなり話し始める戒。
「なぁ、もう機嫌治ったか?」
あら、機嫌悪いこと気づいてたんだ。
でも生憎、そんなすぐに治るわけない。
「別に機嫌悪くないし」
はぁ、なんでこんな可愛くないことばっか言っちゃうんだろ、自分って。
「それのどこが、機嫌悪くねぇんだよ。
こっち向けよ、夏弥」
「やめてよ、絶対向かないもん」
なんて言ってるけど、ほんとはちょっと嬉しかったりする。
すぐ私のことわかってくれてて。
「どうしたら、機嫌治すんだよ」
どうしたら、かぁー。
んー……あっ!!!
「じゃあ、デート」
「は?デートしたいのか?」
「うん……せっかく両想いってわかったのに、いつもと変わらない感じだったから……
あれ、夢だったのかなってたまに思ってて……」
私がそう言うと戒は、何か考えてる様子でしばらく黙っていた。
そして戒は申し訳なさそうに
「不安だったのか、悪かった……
デートなんていつでもしてやる。
だけど今日は……」
今日、何か都合でも合わないのかな……