私の隣〜小さな天使〜
私が向かったのは社長室。


誰もいないみたいだから遠慮なく入る。


私はしゃがみ込み涙を流した。


ずっと不安だった。



『憂さんたちは付き合い長くていいですよね』


だから不安。


譲が私のこと飽きちゃうんじゃないかって。



『憂達お互い初彼初彼でしょ?
 いいな〜』


だから不安。


別の女が気になるんじゃないかって。


そう蜜華に言ったら怒られたけど…



「憂?」


戸を叩く音とともに聞こえてきた声は…


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