私の隣〜小さな天使〜
そして思わず連れ出した。



「ちょっ憂!?」


「泣きたいなら泣けば?
 強がってもいいことないよ。」


「…憂はもう少し強がること覚えたほうがいいよ。」


今は蜜華が泣きたいはずなのに…


気付けば流れていた涙は止まることを知らない。


ほんといい年こいてこれはないよね。



「27にもなって…
 まぁありがとね。
 私は幸せものよ?
 自分のことのように泣いてくれる人がいるんだもん。」


「みつかぁ…」


私も幸せだよ。


…なんか私たち昔と全然変わってないなぁ。



「もう怒った!
 今日は実家帰るっ」


「私もっ!
 しばらく譲の顔見たくないもん。」


子供たちはもちろん連れてくからねっ


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