私の隣〜小さな天使〜

「決まりっ
　じゃあ子供たち引き取りに行ってくるから先に帰って準備しといて。」


「紫音と鈴音お願いね。」


蜜華の言うことは聞くと思うからあんまり心配することないけど…。


一先ず別れて，私は先に自宅に戻る。



ｵﾚﾝｼﾞのｽｰﾂｹｰｽに自分のもの，子供たちのものを入れていく。


本格的な家出なんだからっ


いつの間にか，『不安』だったはずが『怒り』にすり変わっているけど気にしない。


家出の準備を終えた私はｽｰﾂｹｰｽを持って蜜華の家に行った。


といっても隣だけど。


合い鍵を使って中に入りｽｰﾂｹｰｽを探す。


すんなり見つかったところで由良の服を詰めていく。



「憂いる〜？」


調度由良の分の準備が終わったところに蜜華達帰宅…と思ったのに。



「あれ？
　子供たちは？」