私の隣〜小さな天使〜
産まれたときのお楽しみって言って聞かない譲の我が儘で性別は聞かなかった。


出産自体に少し問題があった私にはどっちでもよかった。


ただ無事に産まれてきてくれたらそれでよかった。



「なぁ名前決めた?」


まだぐったりしている私が双子ちゃんを抱かせてもらっていると譲はそわそわし始めた。



「どっちか分からなかったからまだ。」


「じゃあさっ
 これにしよう!」


譲が取り出したのは2枚の字が書かれた紙。


そこには“紫音"と“鈴音"と書かれてあった。



「“シオン"と“リオン"。
 可愛くね?」


「可愛い!!」


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