私の隣〜小さな天使〜
私も準備をしに部屋に戻る。


今も昔もナチュラルメイクだから時間はあまりかからない。


待ってなきゃだろうな。


なんて思ってのんびりしてたら…



「早くっ」


早くも準備が終わったらしい優が部屋に飛び込んできた。


『は−い』と返事をして慌ててバッグに携帯などを詰める。



「あれ?
 紫音と鈴音は?」


「蜜華が子守してくれるって〜
 よしっ行こ!」


「いいの…?」


複雑な表情の優の背中を押して部屋から出る。


優は名前の通り優しい…いや優しすぎるよ。


子供たちはすごく大切だけど,妹だって大切なんだから。


それに紫音と鈴音は…


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