私の隣〜小さな天使〜
あの後,夕食の材料を買いに行った私達は,またカフェにいる。


内容は久世さんについて。


『久世さんは何かを抱えてるんじゃないかな』と優から言われたから今日の計画を話したら,協力してくれるって言うから甘えることにした。



「憂様,優様,お待たせいたしました。」


わざわざ車を止めて店内まで来てくれるところは変わってない。

『携帯鳴らすほうが楽じゃない?』と昔聞いたら,『昔からの癖みたいなものですよ』と返されたなぁ。


荷物を少し運んでもらって車に乗り込む。


車内に流れるクラシック音楽に,私はいつの間にか眠りの世界に導かれていた。



「…いちゃ…っ……憂ちゃんっ!」


「ひゃい!?」


眠りの世界から私を連れ戻してくれたのは,いつもとは違って…優だった。


ぼんやりと宙を眺めていると『作戦っ』と耳元で呟きが聞こえ,そのお陰でやっと現実に帰ってこれた。


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