私の隣〜小さな天使〜
「李雨とけ−ちゃん!?」


「「正解で−すっ」」


高校を卒業してからすぐに海外に行ってしまっていた2人に会うのは,目が覚めてすぐに帰国してくれた時以来だ



「久しぶり−っ
 大人になってて気付かないよ!」


昔から可愛くて,また童顔だった2人だけど今は大人っぽさが加わり大分印象が変わっている


相変わらず癒されるカップルだなぁ



「5年ぶりくらいですからね〜」


「まぁ変わった自覚があるんで名乗らなかったんですけどね?」


悪戯っ子のように笑った李雨の中身もどうやら変わってないらしい



「誰−?」


騒がしさに気付いた蜜華はリビングから声を張り上げる


シーッと口元に人差し指を持っていきリビングへと足を進める2人の後ろを楓と着いていく



「あの子達は2つ年下で李雨と景
 李雨は小学生くらいから,け−ちゃんは高校からの仲よ」


簡単に2人を紹介すると『じゃあケーキも出しますね』とお茶の準備に取り掛かってくれた


ありがとう,とお礼を言うと初対面の時には考えられない笑顔で『これくらい』と返ってきた


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