私の隣〜小さな天使〜
ひめ−っと駆け寄ってくる子供達には李雨とけ−ちゃんはどうも目に入ってないらしい


力加減というものが身についてない2人は勢いよく私に飛びつく


痛いでしょ!といつもは注意するのだが今日はしなかった……いや出来なかった


親の都合で実家に帰って来てるのに何とも思ってません,というような顔をして笑ってる子供達だけど,もしかしたら無理してるかもしれないと思ったら出来なかった



「ほら紫音,鈴音,お客様よ?
 ご挨拶は?」


「「はじめっましてっ」」


ペコリと頭を下げる2人に内心『可愛すぎる〜』と思いつつ,よくできました,と頭を撫でる


ん…?二人??



「こら由良っ!」


声を上げた蜜華の視線を辿るとけ−ちゃんの背中にべったりくっついてる由良


あらら…


口先で窘めるだけなので由良も気にも留めていない様子でじゃれている



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