私の隣〜小さな天使〜
不安
「「つかれたぁ」」


譲との電話を切った後すぐに家を出てわすが10分。


紫音と鈴音が喚く。


職場までは割と近く歩いて行ける距離だ。


だけど日頃どんなに近くても車を出すママ達のせいで2人はこんな風。



「あとちょっとだから頑張って歩こうね。」


「「つかれたぁ」」


わざと瞳を潤ませながらの上目使いと可愛い声。


幼いながらに自分の武器を分かってるんだと思う。



「そんなにママが嫌い…?」


わざと困ったように笑いながら言ってみる。


私だって自分の武器を分かってる。


紫音と鈴音にしか通用しないけど。


すると『『ひめのこと好きだから歩く』』との言葉。


やっぱり効いた。


それからはぐずることなく歩いてくれた。


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