元カレバンドDX
「…………最近、会社に入って来た新しい派遣の子が気になるっていうか……だからさ……」
その先に充晴が言う言葉は、容易に想像できた。
「別れたい……」
「ほらね」ともうひとりの自分がボソッとつぶやく。
「なにそれ!?やだよ!!別れたくない!!てゆうか、その人とどういう関係なの!?」
「だから、会社の派遣の子だって」
「そういうことじゃなくて、もう付き合ってるわけ!?」
思わず声を荒げて、立ち上がった。
「いや、一方的に好きなだけ」
「あたしのこと、嫌いになったの!?」
「……わかんない……けど」
「けど!?」
「けど、これ以上はもう付き合えない」
いつだって電話じゃ埒(らち)があかない。
「ねぇ、電話でこんな話したくないよ!今から家に来て!!それで会って話そう?」
その先に充晴が言う言葉は、容易に想像できた。
「別れたい……」
「ほらね」ともうひとりの自分がボソッとつぶやく。
「なにそれ!?やだよ!!別れたくない!!てゆうか、その人とどういう関係なの!?」
「だから、会社の派遣の子だって」
「そういうことじゃなくて、もう付き合ってるわけ!?」
思わず声を荒げて、立ち上がった。
「いや、一方的に好きなだけ」
「あたしのこと、嫌いになったの!?」
「……わかんない……けど」
「けど!?」
「けど、これ以上はもう付き合えない」
いつだって電話じゃ埒(らち)があかない。
「ねぇ、電話でこんな話したくないよ!今から家に来て!!それで会って話そう?」