元カレバンドDX
こうしてあたしと風太は出会い、何度か遊ぶうちにお互い惹かれあって、付き合うようになった。そして、今に至るというわけだ。
いつもの場所に横づけされている風太の車を見つけると、あたしは小走りになった。風太もあたしの姿に気づいたようだ。
「おまたせ~」
車のドアを開け、いつもの指定席に座る。
「陽愛ちゃん、おつかれ」
女の子のような中性的な顔が、可愛い笑顔を放つ。
「じゃ、出発~!!」
それでも車を運転しているところは凛々しく見えるから不思議だ。
風太はいわゆる“アイドル”のような、甘いマスクをしている。
長いまつげにくっきり二重。白い肌と通った鼻筋。
きっと風太が女装をしたら、誰も男だなんて気付かないのではないだろうか。
というのは言い過ぎかもしれないけれど。
いつもの場所に横づけされている風太の車を見つけると、あたしは小走りになった。風太もあたしの姿に気づいたようだ。
「おまたせ~」
車のドアを開け、いつもの指定席に座る。
「陽愛ちゃん、おつかれ」
女の子のような中性的な顔が、可愛い笑顔を放つ。
「じゃ、出発~!!」
それでも車を運転しているところは凛々しく見えるから不思議だ。
風太はいわゆる“アイドル”のような、甘いマスクをしている。
長いまつげにくっきり二重。白い肌と通った鼻筋。
きっと風太が女装をしたら、誰も男だなんて気付かないのではないだろうか。
というのは言い過ぎかもしれないけれど。