貴方との奇跡
「よろしくね。茜。」

覚悟決めて話すか。

「先輩。あの〜。」

「楓と結婚する事になったから。」

予想外の話が来た。

「そうなんですね。おめでとうございます。」

ありきたりの言葉を返した。

「楓が心配してるんだ。茜の事。」

そうだろうよ。いきなり親友と連絡付かなくなったんだから。

「...すみません。」

昔の人と本当に関わりたく無い。

関わると、何で別れたのって話になるのが嫌だった。

「別に別れるのは仕方ないと思う。でも、連絡も取れなくするのはどうかと思う。」

今の私だったらそう思うよ。

当時の私は、そこまで頭が回らなかった。

「....すみません。」

謝るしかないよ。

「過去に何が合ったかは聞かない。今、頑張ってる茜見てるから。ちゃんと過去と向き合って欲しい。」

先輩はいつも優しかった。

喧嘩したり悩んでる時にそっとアドバイスしてくれるんだよね。

「考えておきます。楓には元気にやってるって伝えて下さい。」
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