貴方との奇跡
「覚えてるか? 彼氏と別れた時朝までカラオケで飲んだ時の事。」


私は頸を横に振った。



確か・・・。


飲み過ぎて記憶がない。






「あの時、泣きながら何度も彼氏の名前呼びながら好きだよって叫んでたんだよ。その後も2人で飲むと記憶無くすまで飲むだろう。いつまで経っても彼氏の名前叫んでて。俺には勝ち目がないって。それに横山先生から話は聞いてたしな。ここに入院してる理由。」


だよね。


こんな遠い病院で入院になったら何でってなるよね。


でも、大輔の前でそんな話しないで。



恥ずかしい。




「という事で邪魔者は退散するから。木村素直になれよ。後、同僚として戻って来るの待ってるから。ちゃんと治してもらってから戻って来いよ。木村は頼りになる看護師だから。」


そういうとそっと私にメッセージガードを渡して来た。


そこには訪問看護ステーションのスタッフからの暖かい言葉が書いてあった。


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