貴方との奇跡
ハンバーガーを食べながらある質問をした。

「先輩って何で医者になろうと思ったんですか?」


「俺さ。昔、交通事故に合って、救命救急センターに運ばれたの。その時、出血も酷くて助からないかもってなったんだよ。それでかな。人を助ける仕事したいと思ったの。で、医学部進学した。俺も救命医になって人を助けたいって今は思ってる。」

この前の飲み会といい、川野先輩って考えて無いようで考えてるんだよね。

「家が病院だから医者になろうと思ったのかなって思ってました。」

「てか、茜は俺の事、何か勘違いしてない?」

ちょっと怒った口調で話して来た。

「チャラ男だと思ってますけど何か?」

「チャラ男ってなんだよ。」

「髪は茶髪、女たらし出し違いますか?」

何か素直に思ってる事話しちゃった。

川野先輩呆れた顔でこっちを見た。

「何か侵害だな。茜にそう思われてたの。今日だって……。」

「今日だってなんですか?」

「何でもない。」

私、髪をぐちゃぐちゃってして来た。

川野先輩、顔赤かった。
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