キミなんか好きじゃない。
私達は、とにかくこの4人が嫌い。


理由はと言うとー・・・



「あ、こんな所にいたのか」



「っ!?」



「探したんだぞ?」



不機嫌そうな、彼の声。


綺麗な金髪が、近づく。



「お前らがいないと、ダメなんだよ・・・・」



「っ////」



綺麗な顔が、数センチ先にあり、思わず見蕩れてしまう。


でも、こいつらは



「俺らにとってお前らはさ、」



しゅんとした顔で、彼は言った。


直後、緑色の瞳に見つめられる。


強く射るような、綺麗な瞳。


私の体は、固まる。


だけど、そんなものは束の間。


彼の瞳の色が、変わる。


ああ、まただ。


瞬間、彼の表情が変わったかと思えば。


つかまれた、左腕。




「俺らにとってお前らはさ、退屈しのぎの玩具なんだからよ……?」



「っ!!」



また、嫌がらせ。


私達は度々こいつらに、嫌がらせをされてきた。


大好きだった先生を、退職にしたり。


皆で楽しみにしてた文化祭を、なくしたり。


こいつらは、本当に、最低だー・・・・


つかまれた腕は、離せなかった。


気づけば、周囲には恋愛達はいなく私とザワつく女子。


そして、この4人。


後ろで足音がした。


きっと恋愛達だ。


私を置いて逃げるなんて、ひどい……(怒)


だけど、あっという間にあいつらに見つかるわけで。



「そこの3人!!」



「っビクっ……!?」



「何こっそり逃げてんだよ」



腕を組んで、彼は見下げた。


香月と姫は、バツが悪そうに黙り込む。



「逃げてないもーん。隠れただけだしバーカ」



恋愛が、口を割る。


ちょ、そんなこと言ったら………


ほら、やっぱり超不機嫌!!



「何誤魔化してんだよ、結局意味は同じだし」



「うるさいなーブツブツ………」



「はあ?」



まずいまずい。


超不機嫌だよ……。


今にも恋愛に、突っかかりそうな蓮華を見てハラハラする


まさか、女子を殴る気?



「もう、そんな顔しない!オハヨ、恋愛チャン?
今日も可愛いね、いい加減俺と遊ぼ?」



今にも危ない空気をなくした誠名に、感謝するも恋愛に突っ込んできたのは間違いない。


頼む、恋愛!!


もうヘマだけはしないで!!


そう願いつつも、あの子はそういう子だった。


やっぱり。
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