white coat
明音side
夕方になって時間が出来たので杏乃のところに行くことにした
まじで拗ねちゃってたし…
コンコンー
「どーぞ」
無愛想な来飛の返事が聞こえて扉を開ける
「体調どう?」
「ふつー。」
「杏乃まだ怒ってるっぽい…?」
「しらねー。でもまだあのままだけど」
杏乃のベッドに視線を移す
「あー…」
潜ったまんま
近くに寄って声をかける
「杏乃。まだ怒ってるの?」
「……」
「杏乃?」
返事がなくて、そーっと布団を剥がす
「……ん、んん…ケホケホ」
中にいた杏乃は、顔が真っ赤で汗ばんでて…
「熱上がったか…」
見ているこっちまで具合が悪くなりそうだった