white coat
杏乃side
目が覚めると真っ白な空間にいた
ここどこ…?
あいつの…宮田の仕業?
「おはようございます」
「…ここどこ」
「病院です」
「…なんで」
「杏乃さんが意識なくすからです」
は、てかなんでこいつ敬語なの?
「なんで急に敬語なの」
「僕、ここの医師ですから。他の方からの印象悪くしてしまったら最悪です」
「うわ…性格わる」
「変な事言わないでください。僕はただ周りの患…」
「いいから。帰らせて」
「むりですね」
「は?なんで?」
「杏乃さんが入院すべき体調だからです」
「ふざけんなよ」
「ふざけてなんかないです。真面目です」
なんなんだよこいつ
うぜぇ。
「だいたいさ、なんであんたの病院にあたしがいるわけ?あたしにだってかかりつけの病院くらいあるんですけど」
「それがここですよね?」
「はぁ?」
「宮田総合病院」
「…ここ?」
「はい。ここは宮田総合病院です」
「…うざ。てことはあんた前からこの病院にいたわけ?」
「はい。そして杏乃さんがサボり魔な問題児ってことも知ってました」
「あたし問題児扱いされてんの?」
「はい。有名です」
「まじふざけんな…てかさ。今思ったんだけど。もしかしてあんた院長?」
宮田総合病院
宮田 明音