white coat





家まで車を走らせる


「明音…」



いつの間にか起きたらしい杏乃が口を開いた



「ん?」


「…今日はありがと」



「ん、今日はやけに素直だな」



「なんか…こうやって誰かと出かけたり、遊んだり…って、久しぶりで…」



楽しかった と、ニコッと笑った杏乃に


思わずキスを落とす



「ば、バカ!運転中!」


「赤信号だもん」



「でもダメ!」


「じゃあ運転中じゃなかったらいいんだ?」


「……」



え、否定しないの?


やべぇ… 嬉しい



「じゃあ次は帰ってからしよっかな」


ペチっと俺の方を叩いた杏乃


「…ばか」



「杏乃が可愛すぎるのが悪い」





カァっと顔を赤くした杏乃にまたキスを落とす



「も〜っ!!」




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