white coat



「「…は?」」


栞愛ちゃんと叶都くんの声がハモって。


ふたりして目を丸くしてる。



「一緒に住んでる…って?は?意味わかんないんだけど?」


「そんな事言われても…」


住んでるもんは住んでるんだから。



「はぁー。まじ意味不明。だいたいさ、あんた自分の身分わかってんの?」


「身分…?」


「親もいないし金も持ってない。夜は男に体売って金稼ぎ。でしょ?」


嘲笑うようにあたしを見る栞愛ちゃん



「なんでそれ…」


「みんな知ってるわよ」



「そんな…」


「で。そんな人間の底辺が、イケメンで裕福で何もかも完璧な宮田先生の隣に並ぶなんて。ありえないから?」


「ッ…」



これだけはどうしても反論できない

だってその通りだから


あたしみたいなクズと、明音をランク付けしたら天と地の差だ



そんな明音の隣に並ぶなんて…

自分でもふさわしくないってことはわかってる


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