white coat
自分で料理もしなくなった俺は、ほとんど毎日コンビニに通ってた
今日もそう
コンビニ弁当で済ませようとコンビニに入ると見覚えのある背中が見えた
思わずその背中を目で追って確信した
杏乃だ。
顔はまだ見えないけど。
あの仕草と、靴と、パーカーと。
間違いなく杏乃だった。
だけど、戸惑った
声をかけていいのか。
あまりにもやせ細っていて足元もふらついている
もし、俺を心から拒絶してるのであれば、声をかけたりしたら杏乃がパニックにるかもしれない
嫌われてるはずがない
そう思っていた俺の心は杏乃の後ろ姿を見て弱くなってた