white coat




「ここ。入って?」



相談室と書かれたドア


春輝先生の後に続いて入ると、ふわっとコーヒーの匂いがして何だか落ち着く空間


ソファがあったり、ぬいぐるみなんかもある



「そこ座って?コーヒー飲める?」


ソファにぽふっと体を沈めて頷く



「砂糖いれる?」


「…はい」



はい と、テーブルにコーヒーを置いた先生は、向かい側のソファに腰掛けた



「あ、ちょっと目腫れてるね。蒸しタオルとかあてるといいんだってさ」


「……」


「ははっ。緊張してるね。リラックスしていいから」


そうは言われても緊張する




「杏乃ちゃんって高3だのね?どこの学校行ってるの?」



「東高…」


「へぇー。頭いいんだ」


「そんなことないです…」



今不登校状態だし


「学校好き?」


「……」


「そっかそっか。勉強面倒臭いしな?」


ははっ と笑う先生


なんか話しやすい…






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