white coat



せっかく作った夕飯も食べる気になれなくて、お風呂に入ってそのまま寝室に行った



なんだか寝てばっかだな…


疲れが溜まりやすくなったのかな



なんて考えながら、また。眠りについた






夜中


また悪夢を見たあたしは、息絶えだえになりながら目を覚ました



昨日は明音がいたし、今日は春輝先生がいた



でも今はひとり───



ただの夢だってことはわかってる



だけど



それでも… どうしようもない恐怖感があたしを襲うんだ



震える体を自分の腕で抱きしめても、この恐怖は何も変わらない


枕元の携帯を握りしめて、明音に電話をかけようか迷う


きっとこんな時間にかけたら迷惑だ

それに忙しいから帰ってこれないのに…




結局電話をかけることができなかったあたしは、ベッドの中に潜り込んで必死に気持ちを落ち着かせた




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