white coat
気がつけばもう朝で。
むくっと体を起こす
「ん…いた…」
ガンガンと痛む頭
地味に続く微熱のせいかな。。
昨日あんまり寝れなかったし、寝不足ってのもあるかも。
そんな事を考えながらリビングに行ってソファに座る
顔を洗おうと少しぼーっとした後に立ち上がる。と、同時に玄関のドアが開く音がした
「ただいまー」
「明音…?」
あれ、早くない?
そう思いながらもパタパタと早足で玄関に行く
「あ、杏乃。ただいま」
「お、おかえり。って…早くない?」
「おう。今日休みだからな?忘れてた?」
「あっ、そっか」
「ははっ。明日は当直だから帰って来れないんだけどさ…ごめんな」
「そうなんだ…うん、平気」
「ちゃんと夜寝れたか?」
リビングに移動しながらそう言う明音にビクッとする
「ね、れた…よ?」
「ならよかった」
ふぅっと息をついてソファにグダッと座った明音
「おいで」
膝をポンポンとして座ってと言うようにする明音のひざにちょこんと座る
「…ん、杏乃熱っぽい」
「そうかな」
おでこに手を当てながらあたしの顔をのぞき込む
「大丈夫か?」
「うん、全然」
「今日は大人しくしてるか」
そう言って明音はあたしの頭をぽんぽんとした