white coat



10分くらいで意識が完全に戻った



「ごめんな杏乃」



「…なにが」



「いや…責めすぎた…よな。
…頼ってくれなかったこと悔しくてさ」



「…あたしが隠してたのが悪いから…
知ってるよ。いつまでも病院怖いなんて言ってちゃだめなことくらい」


「…でも、杏乃のペースでいいのにな。ごめん」


「ううん。平気」



「……あーあ。これじゃあいつまで経っても杏乃に惚れてもらえねーわ」



「ばーか」




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