white coat
杏乃side
目を開けるともう外は明るくて、体のだるさも頭痛も少しはよくなった
息苦しさだけは全然よくならない…
ふと隣を見ると明音が眠ってて、でも服は昨日のまま
多分ずっとあたしのことみててくれたのかな…
「…ありがと」
ぼそっと呟くとぱちっと目を覚ました
「どういたしまして」
起きてたのね。。
「……
それより、お仕事は?行かないの?」
「あー…行きたくない」
「え? 」
「だって俺が仕事行ってる時杏乃どうすんの?」
「高校生だし。自分でなんとかする」
「んんー…」
「それに、明音を待ってる患者さんだっていっぱいいるでしょ?」
「そりゃ…そうだけどさ」
「大丈夫。昨日よりはよくなったから」
「…… 何かあったらすぐ電話な?我慢したら許さないからな?」
「うん、わかってる」
それからのろのろとシャワーを浴びてご飯を食べた明音
「杏乃の分のお粥作っておいたから食べれたら食べて。あと、さっきも言ったけどもしなんかあったら電話な」
「うん」
「あ、あと。お粥食べれたらテーブルの上に薬あるからそれ飲んで?」
「わかった」
「あ、知らない人にはでないでね?」
「小学生じゃないんだから」
「あ、あと」
「いいから、ほら。仕事!」
「… あとこれ」
行ってきますのハグ
って言ってあたしをふわっと包んだ明音
「ば、ばか!早く行け〜!」
「はは。いってきます」
…なんなの
忙しいやつ