みんなみたいに上手に生きられない君へ
そのたびに、お母さんは......。


大きくなったら外国に住みたい!
月子が遠くに行っちゃったら、さみしい?

さみしいけど、月子が幸せなら良いよ。


......そうだ。

そのたびにお母さんはあきれながらも、笑顔で幸せならって答えてくれたんだ。


自分が何になりたいと思っていたかも全部は思い出せないけど、そのことだけははっきり覚えている。



......。
 

家にいれてもらえなかったこととか、怒られた記憶もたくさんあるし、普段は悪いことばかり思い出してしまうけど、だけど、そうじゃない記憶も確かにある。


小さな頃から、私は人見知りで友だちを作るのが下手で、一緒に遊ぼうって一言がなかなか言えなかった。

なんでそれくらいできないの?って怒られた後に、近所の子の家に遊びにいこうって言うのを着いてきてくれたこととか。

今思えば親同伴で友だち作りって相当恥ずかしいけど......。
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