みんなみたいに上手に生きられない君へ
・上手に生きられない私
「ねえねえ、月子は誰がいいと思う?」
高校二年生になって、新しいクラスになってから一週間。
一時間目が始まる前の朝の時間、誰もいない廊下で。
クラス替えしてから一緒にいる四人と話していたら、自然とそんな話になった。
好きな人がいるとかいないとか、同じクラスだと誰がいいとか。
「私は......、前田くん、かな」
自分の番が回ってきて、私は、今年から同じクラスになった男子の名前をあげた。
前田和也くん。
去年は隣のクラスで話したこともなかったけど、いいなと思っていたのは去年から。
サッカー部のエースで、とにかく目立つ人で、顔も......かっこいいけど。
一番いいなと思うのは、ニカッて感じの嘘がなさそうな、気持ちいいくらいの笑顔。
好きっていうよりも、憧れ、かな。
高校二年生になって、新しいクラスになってから一週間。
一時間目が始まる前の朝の時間、誰もいない廊下で。
クラス替えしてから一緒にいる四人と話していたら、自然とそんな話になった。
好きな人がいるとかいないとか、同じクラスだと誰がいいとか。
「私は......、前田くん、かな」
自分の番が回ってきて、私は、今年から同じクラスになった男子の名前をあげた。
前田和也くん。
去年は隣のクラスで話したこともなかったけど、いいなと思っていたのは去年から。
サッカー部のエースで、とにかく目立つ人で、顔も......かっこいいけど。
一番いいなと思うのは、ニカッて感じの嘘がなさそうな、気持ちいいくらいの笑顔。
好きっていうよりも、憧れ、かな。