みんなみたいに上手に生きられない君へ
やばい、ドアが......、え?

ドアが開いたことにあせっていたけど、少しだけ開いたドアから見てはいけないものを見てしまって、別の意味であせった。


内心かなり動揺していたけど、極力音を立てないように急いでドアを閉める。


今の......。

うちのクラスの渡辺くんと、保健室の先生?

しかも、渡辺くんが先生をベッドに押し倒すような形だった。


ていうか、渡辺くんと目が合ったような。


......とりあえず、この場から離れよう。

まだ心臓がドキドキしてるけど、このままここにいたらもっとマズイ気がする。


いったんその場を離れようとしたのだけど、保健室から十メートルも離れないうちに、後ろから腕をつかまれた。
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