涙の数だけ



「おはよ~」
そんな明るい声が飛び交うなか,わたしは静かに席に座った。
別に席に座ったって特にやる事などない。ただ,座って何度も読み返してボロボロになった本を読む。
そんな時だった。
「アイツまじウザイよねぇ」
「キモイ、マヂしね~」
ある女子の会話が聞こえいても立ってもいられなくなりトイレに逃げ込んだ。


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