恋心の欠片を君へ

飲み物をとってくる何がいい?、と言いながら席を外した彗月に返事をして伸びをした。


視力落ちてんな…よく見えねー。
コンタクトは面倒くさそうだからしたくない。


涙で歪んだ視界を拭って、こめかみをぐっと強く押す。


固まった首をゴキゴキと鳴らし、腕を回していると本棚に手が当たってしまった。



「うっ…いってぇ…」


かなり強くぶつけたので不安定に積んであった本が何冊か落ちている。


ものを大切にする彼女のことだ、これらも大切にしているに違いない。


怒られないうちに戻しとくか。


そう思い本を拾い集めると1枚手紙が下敷きになっていた。


宛名は…

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