恋心の欠片を君へ


「俺だ…」



飾り気のない白い封筒。

それこそ百均で束になっているようなやつ。



少し角ばった綺麗な字。

毎日のように目にする彗月の字。



「あいつ俺に手紙なんて書いてたの?」


このご時世に手紙。

大体のことはメールで済むし、なんなら家が向かいだから直接くればいいのに。

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