生まれ変わっても、またあなたに恋をした
序章
時々、ふと不安になることがある。

私は何か間違えていないだろうかと。

そして、何か大切なことを忘れている気がする。

それは考えても考えても思い出せない。


時々、おかしな夢を見る。

その夢から覚めたとき、必ず涙が溢れている。


なぜ?そう聞かれても分からない。

自分でも分からないのだから。

ただとても悲しくて、とても切ない夢を見ていた–––そんな気がする。




いつも私の隣にいてくれている人。

彼は、小さな頃からそばにいてくれていた。


でも、それだけじゃない気がする。

理由は分からない。


ただ漠然と、そう思うだけなのだ。


『大切な幼なじみ』


それだけじゃない気がする。

でも、それが何なのかは分からない。



この世界の人間で全てを知ってる人なんて1人もいないし、私だってその1人なんだから分からないこともあっていいと思っている。

でも、これだけは分かっておかないといけない気がする–––
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