生まれ変わっても、またあなたに恋をした
ビクッとして目が覚めた。

夢…?それにしては、生々しい。

それに…


「美羽!」


驚いて我に帰った。

見慣れない白い部屋に白いベッド。そして目の前に心配そうな母の顔。


「母さん…ここ…?」


「病院よ…あなたと祐希くん、信号無視の車にはねられたの…」


横たわったまま頬に手をやると、暖かい水が手に触れた。


「涙…?」


「さっきまでね、ずっとうなされてたの…どこも痛いところない?」


「…祐希は?!」


「祐希くんも無事。幸い車がスピード出てなくて。2人とも擦り傷だけって診断されたわ。ただ、頭を打っているかもしれないから、2人とも検査入院」


それを聞いてホッとした。

腕を見ると、大きな絆創膏が貼られていた。体のあちこちが少しズキズキすることから考えると、体のあちこちに同じような傷と青あざができているのだろう。


「…どうしたのかしら」


「落ち着いてください!」とか、「大丈夫だから!」という言い合いが外から聞こえてきたのだ。

その声はだんだん近づいてきて、扉がバァンという音を立てて開いた。


「美羽…!」


「祐希!」
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