生まれ変わっても、またあなたに恋をした
藍原が帰ったあと、私は救急車を呼んだ。

祐希は精密検査を受けることになり、入院することになった。


次の日、学校が終わってすぐに祐希が入院している病院に行った。

病院までの道のりは、とても長く感じた。

家の最寄駅のひとつ手前の駅で降り、病院まで走った。

走っているのに、その道はとても長かった。


駅のすぐそばの病院に駆け込み、昨日祐希が入院した部屋まで早歩きする。

部屋は3階で、エレベーターを待つ時間も惜しく階段を使った。


階段を登り終えて、祐希の病室まで歩く。

その道もとても長い。


祐希の病室の前に立ち、息を少し吸って個室のドアをノックした。
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