生まれ変わっても、またあなたに恋をした
駅に着いてホッとして、電車に乗って最寄り駅まで向かう。

私たちは家が隣同士なので、降りる駅は一緒だ。

家のそばの駅から出ると、外の雨は前にも増して降っていた。


「すっげ、ひどくなってるな…」


「天気予報はあてにならないね…」


「美羽、家に誰かいる?」


「ううん…みんな仕事」


「俺も…走るしかないか…」


「そうだね…これ以上ひどくならないうちに」


私たちは再び雨の下へ駆け出した。


遠くで、雷が落ちる音がした。
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